Googleが画像生成AIを3つ止めた——モデルの寿命は14か月、自社が呼んでいるモデルの確かめ方
2026.08.18 朝 | 株式会社NGraph
Googleは2026年8月17日、画像生成AI「Imagen 4」を構成する3つのモデルの提供を終了しました。この一覧はGemini APIの廃止モデル一覧で公開されています。これはGoogle1社の出来事ではありません。自社が導入しているAIツールがどのモデルIDを呼んでいるかを、サービス名ではなく型番で把握していないと、ある日突然使えなくなるという話です。
何が起きたか
終了したのは、標準版のimagen-4.0-generate-001、高品質版のimagen-4.0-ultra-generate-001、高速版のimagen-4.0-fast-generate-001の3モデルです。3モデルとも2025年6月24日にリリースされていて、Googleが示す移行先は画像生成に対応した新しいモデルgemini-3.1-flash-imageです。この情報は単独のニュースとして発表された形ではありません。Googleが公開している「廃止モデル一覧」ページに、他の数十件のモデルと並んで1行として載っています。ページには「最短でこの日に終了する可能性がある」という注記もあり、実際の停止時期はあらためて案内するとされています。
なぜ重要か
同じGoogleの中でも、モデルの寿命はばらばらです。今回終わったImagen 4の3モデルは、リリースから終了まで約14か月でした。一方、文章の意味を数値に変換するtext-embedding-004は2024年4月9日のリリースから2026年1月14日の終了まで約21か月、その後継にあたるgemini-embedding-001は2025年7月14日のリリースから2028年5月14日の終了予定まで約34か月です。移行先はどちらもgemini-embedding-2ですが、寿命は14か月から34か月まで、2倍以上開いています。
だから「AIモデルはだいたい2年もつ」のような当てずっぽうは効きません。効くのは、公式の一覧表を自分の目で見ることだけです。しかも終了の連絡は、この英語のドキュメントに1行が追加される形でしか来ません。日本語の営業窓口や担当者から電話やメールが来るわけではないので、見に行かなければそのまま止まります。
さらに、影響が及ぶ単位は「使っているサービス名」ではありません。効いてくるのは「呼んでいるモデルID」の方です。ここは自社で確かめてわかったことです。
中小企業は何をすべきか
- 自社ツールや外注先が呼んでいるモデルIDを一覧にする。外注先には「うちのシステムが呼んでいるAIのモデルIDを、バージョンまで含めて教えてください」とそのまま聞くのが早い道です。サービス名や機能名を聞いても、今回のような終了は追えません。
- その中に「-preview」付きが混ざっていないか確認する。プレビュー付きのモデルIDは正式版ではありません。正式版よりさらに短い周期で終わったり、仕様が変わったりします。自社の一次体験でも、実際に使っていた2モデルのうち1つがこれでした。
- 公式の廃止一覧を誰がいつ見るかを日付で決める。「気づいたら見る」は人の記憶に頼る運用で、必ず抜けます。月1回の見る日を決め、担当者名まで割り振っておくと止まりません。
その他の注目ニュース
- 省力化投資補助金〈一般型〉第8回が本日8月18日、公募開始の予定です。申請受付は9月中旬、締切は10月中旬の予定で、申請には取得に時間がかかるGビズIDプライムアカウントが必要です。「AIの月額料金は対象外」の詳細は省力化投資補助金は生成AIの月額料金を補助しないで解説しています。
- AIが直したコードが穴になり、別のAIが自動でそこを突きました。セキュリティ企業Wizが2026年8月17日に公開した調査によると、GitHub Copilot Autofixが共著者として入ったPRが6月18日にマージされ、安全な書き方が直接の文字列展開に置き換わってGitHub Actionsにコマンドを差し込める穴ができました。Wizの自動エージェントが6月23日にこの穴を見つけて突き、認証情報を持ち出してSnowflakeの社内Jiraに読み取りアクセスしています。つないでいい範囲を先に決めるという話は、AIが書いたコードのレビューにもそのままあてはまります。
- Googleは2026年8月13日、Gemini 3.7 Flashを正式提供開始しました。コーディングとエージェント用途の主力モデルと位置づけ、2026年末までの導入価格をGemini APIの更新履歴で提示しています。新しいモデルが出るのと古いモデルが止まるのは同じ流れの表裏で、導入価格には期限があります。
・Google「Gemini deprecations」(2026年8月18日閲覧)
・中小機構「中小企業省力化投資補助金〈一般型〉」(2026年8月18日閲覧)
・Wiz「Red Agent Exploits Snowflake Vuln Missed by Github Copilot」(2026年8月17日)
・Google「Release notes」(Gemini API・2026年8月18日閲覧)
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