Juicero
Juicero
Juicero
米国・創業 2013年
世間
2/10
相手
2/10
自己
2/10
存続ライン(47)まで 25 点足りない
世間
2/10
相手
2/10
自己
2/10
存続ライン(47)まで 25 点足りない
$120Mを調達して作った$400のジューサー。手で絞った方が早かった
12項目
16/60
3軸
6/30
NCG
22/100
当時の状況
2013年、ジュース店チェーンOrganic Avenueを手がけたDoug Evansがサンフランシスコで創業した。狙いは「ジュースのKeurig」。Wi-Fiにつながるプレス機が専用パックのQRコードを読み、鮮度を確かめて自動で再注文する仕組みだ。GV(Google Ventures)、Kleiner Perkins、Campbell Soupなどから約$1.2億を集め、2016年3月に$699で発売。売れ行きが鈍く2017年1月に$399へ値下げし、同年4月のBloomberg報道で存在意義を失って、9月に販売を止めた。
テレスの所感
Juiceroの死因は、問題が存在しない市場に約$1.2億を投じたこと。Wi-Fiでつながり、約8,000ポンドの力で専用パックを搾る$699のプレス機。パックは1つ$5〜7で、日持ちは約8日。2017年4月、Bloombergの記者がパックを手で絞ってもほぼ同じ結果になると示した瞬間、機械の存在理由が消えた。GVもKleiner Perkinsも出資していたのに、誰も手で絞ってみなかった。翌日には全額返金を申し出たが、9月に販売を停止し、12月に会社は消えた。シリコンバレーが「テクノロジー=価値」と錯覚した時代の象徴だ。製品を顧客の手で試す、それだけで防げたのではないか。
失敗の核心
顧客の痛みを解かず、創業者のテクノロジー美学を解いた。「袋を手で絞れる」と暴露された瞬間、$400という価格も$120Mの調達も、商品の存在理由そのものと一緒に蒸発した。Insight 1点の必然的帰結だ。
12項目スコア(16/60)
弱みA ターゲット市場・B 課題の実在性・C ソリューション・D チーム・E トラクション・F 参入障壁・G 収益モデル・H 財務計画・I 資本効率・J 出口戦略・K タイミング・L 独自の洞察
健康ジュース市場は存在した。ただし$699もする家庭用プレス機を求める層は、ごく限られていた。
「ジュース作りが面倒」という課題は弱い。1杯$4〜10のパック代を払ってまで解く問題ではなかった。
Wi-Fi接続、パックのQRコード読み取り、約8,000ポンドの圧力。手で絞れる果汁には過剰な設計だった。
創業者Evansはジュース店の経営者でハードは素人。2016年10月にコカ・コーラ出身者へCEOを替えた。
2016年3月に$699で発売したが売れず、2017年1月に予定より12〜18か月早く$399へ値下げした。
なし。2017年4月、Bloombergがパックは手で絞ってもほぼ同じ結果になると報じた瞬間に消滅した。
本体販売と、アプリで設定する週ごとのパック定期購入の二本立て。肝心の本体が売れず定期収入が積み上がらなかった。
2014〜17年にVCから約$1.2億を調達して燃焼。2017年9月に販売を止め、本体を買い戻して身売り先を探した。
約$1.2億を投じ2017年6月に従業員232人を抱えたが、売るものは高額な機器1つとその専用パックだけだった。
2017年4月に全額返金に応じ、9月に販売停止と本体の買い戻し。同年12月に正式に会社を畳んだ。
健康志向とIoTの波には乗っていた。だが$699の家電を受け入れる需要はなく、発売10か月で値下げを迫られた。
なし。手で絞れば済むという一点が確かめられないまま、問題が存在しない市場に約$1.2億が集まった。
