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王

王子ホールディングス

Oji Holdings

日本企業· 100年+ レジェンド·153年·日本・1873年
63
/100

世間

8/10

相手

6/10

自己

6/10

存続ライン(47)を 16 点上回る

存続 47卓越 75
エウダイモニア(幸福)

渋沢栄一が作った日本初の近代製紙会社。紙は近代国家のインフラ

12項目

37/60

+

3軸

20/30

+

加点

+6

=

NCG

63/100

加点の理由:[時間+影響+資本] 153年+洋紙国産化で近代出版を支えた

当時の状況

1873年、渋沢栄一の提唱で三井組などが出資し「抄紙会社」を設立した。水質の良い千川上水の分水と舟運に恵まれた東京・王子に1875年に工場を完成させ、洋紙の国産化に乗り出す。1876年に製紙会社、1893年に王子製紙へ改称し、1889年には日本初の木材パルプ工場(気田工場)を開いた。1933年に富士製紙・樺太工業と合併して国内紙生産の約8割を握ったが、1949年に3社へ分割された。現在の王子ホールディングスの2026年3月期売上高は1兆8,617億円。

Telesテレスの所感

王子の創業は「紙を輸入に頼る国は独立していない」という渋沢の判断。1873年、彼の提唱で三井組などが出資して抄紙会社が生まれ、1875年に東京・王子の工場が完成した。水と舟運に恵まれた立地を選び、1889年には日本初の木材パルプ工場まで作って原料から国産化した。1933年には国内の紙生産の約8割を握る巨人になり、戦後に分割されても合併を重ねて王子製紙の名に戻った。153年後、新聞用紙の需要は減り続け、2026年3月には新聞用紙の設備を1台止めたが、売上の半分は段ボールなど生活産業資材が稼いでいる。「国のインフラを国で持つ」思想は今もレアアース・半導体で繰り返されるテーマ。紙も電池も、誰が作るかが国家の独立度を決める。

存続の鍵

紙自体は縮んでも、紙を運ぶ導管(流通網)と紙を作る資源(山林)は消えない。新聞用紙が減った瞬間に段ボール・特殊紙・バイオマスに移せるのは、153年間で積み上げた物理基盤があるからだ。製品ではなく資産ポートフォリオで生き残る企業の見本。

12項目スコア(37/60)

強みK タイミング

Aターゲット市場3/5

新聞・印刷用紙は需要減が続き、2026年3月期の印刷情報メディア売上は7.2%減。段ボールなど生活産業資材が主役に

B課題の実在性4/5

明治初期、新聞・教科書・行政文書に使う洋紙は輸入に頼っていた。国産の洋紙工場は殖産興業の課題だった

Cソリューション3/5

東京・王子に工場を構えて1875年に完成。1889年には気田工場で日本初の木材パルプ製造を始め、原料から国産化した

Dチーム3/5

渋沢栄一の提唱に三井組などが出資して発足。製紙の専門家ではない財界人が設計と資本を担い、技術は後から育てた

Eトラクション4/5

1933年の3社合併で国内紙生産の約8割を占めた。1949年の分割後も合併を重ね、1996年に再び王子製紙の名に戻った

F参入障壁3/5

大規模製紙設備に加え、1971年にニュージーランドで海外植林、1973年にブラジルでパルプ生産を始め原料を押さえた

G収益モデル3/5

2026年3月期は生活産業資材9,433億円に対し印刷情報メディアは2,721億円。紙から包装へ重心が移った

H財務計画3/5

2026年3月期は売上高1兆8,617億円で前期比0.7%増、純利益556億円。安定はしているが規模に対して利益は薄い

I資本効率3/5

需要減に合わせ2025年3月に塗工紙、2026年3月に新聞用紙の設備を1台ずつ停止。巨大設備の固定費との格闘が続く

J出口戦略4/5

東証プライム上場。2006年に北越製紙へ大企業同士で初の本格的な敵対的TOBを仕掛けたが、不成立に終わった

Kタイミング5/5

創業は明治6年。1875年に王子工場、1889年に木材パルプ工場と、近代国家が紙を必要とした時期に設備を整えた

L独自の洞察4/5

「紙=文明のインフラ」を国産化し、1933年には国内紙生産の約8割を握るまで育てた。国策企業の正解例

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