P&G
Procter & Gamble
P&G
Procter & Gamble
米国・創業 1837年
世間
6/10
相手
8/10
自己
8/10
存続ライン(47)を 23 点上回る
世間
6/10
相手
8/10
自己
8/10
存続ライン(47)を 23 点上回る
ブランドマネジメント制度を発明。製品同士を競わせる
12項目
40/60
3軸
22/30
加点
+8
NCG
70/100
加点の理由:[時間+影響+資本+戦略] 189年+消費財巨人+ブランド管理発祥
当時の状況
1837年10月31日、オハイオ州シンシナティで、ともに移民のろうそく職人William Procterと石鹸職人James Gambleが共同事業を始めた。2人の義父Alexander Norrisが、同じ獣脂などを原料に使う仕事だとして組むよう勧めた。払込資本は約7,192ドル。1850年代末には従業員約80人・売上100万ドル超に育ち、南北戦争では北軍に石鹸とろうそくを納めた。1879年に石鹸Ivoryを発売し、1890年に株式会社化。1931年にはNeil McElroyがブランド別の担当制を提案した。
テレスの所感
P&Gの天才的な発明は1931年の「ブランドマネジメント制度」だ。Neil McElroyが提案した、ブランドごとに責任者を置く仕組みで、同じ会社の中で製品同士を競わせる。官僚化しやすい大企業の内側に市場原理を持ち込んだと言える。出発点は1837年、ろうそく職人Procterと石鹸職人Gambleの補完的な組み合わせだった。1860年には開戦直前に原料のロジンを買い込み、南北戦争では北軍に石鹸とろうそくを納めて全国に名を知られた。1879年のIvory、1882年の年1.1万ドルの広告予算と商標登録で、名前をつけて売る消費財ブランドの型をつくった。189年続いた秘訣は「自分たちで自分たちを揺さぶり続ける」ことだろう。あなたの会社では、いったい誰が今の主力商品に挑んでいるだろうか。
存続の鍵
社内に「共食い」を制度化したこと。Tide対Arielのように自社ブランドを競わせる仕組みが、外部の破壊者より先に自分を破壊し続ける構造を作った。老いる前に自らを若返らせる装置を持つ企業だけが189年もつ。
12項目スコア(40/60)
日用品市場で全人類が顧客。創業20年余りの1850年代末に売上100万ドル超・従業員約80人に達するほど需要は厚い
清潔さと明かりは普遍的ニーズ。石鹸とろうそくは南北戦争の北軍が大量に必要とするほどの必需品だった
高品質な石鹸・ろうそく。1887年には「最高品質、正直な目方」を掲げた。革新的ではないが確実
ろうそく職人Procterと石鹸職人Gambleの完全補完。1879年のIvoryは2代目Gambleが開発
南北戦争で北軍に石鹸とろうそくを納める契約を多数獲得し、全国から集まった兵士に製品が知られた
1931年にNeil McElroyが「1人1ブランド」の制度を提案。製品ごとの独立チームが社内で競い合う
消費財の製造卸でリピート購入が基盤。1882年に年1.1万ドルの広告予算を組み、商標を登録して指名買いを狙った
2人の払込資本は約7,192ドル。堅実に育て、1890年に株式会社化して初代社長を置いた
原料を共有するろうそくと石鹸の兼業でコスト優位。1886年には火災の後に近代的な新工場Ivorydaleを建てた
1890年に共同事業から株式会社へ移り、外部資本への道を開いた。現在はニューヨーク証券取引所に上場(PG)
大量生産・大量消費の始まり。1860年の開戦直前に原料ロジンを1樽1ドルで買い込み、戦時の減産を尻目に伸びた
ブランド消費財モデルの先駆者。1879年、洗濯にも入浴にも使える1種類の石鹸Ivoryを出したのが転換点
