竹中工務店
Takenaka Corporation
竹中工務店
Takenaka Corporation
日本・創業 1610年
世間
8/10
相手
8/10
自己
8/10
卓越ライン(75)を 1 点上回る
世間
8/10
相手
8/10
自己
8/10
卓越ライン(75)を 1 点上回る
非上場を貫く日本最古のゼネコン。建築1本の信念
12項目
44/60
3軸
24/30
加点
+8
NCG
76/100
加点の理由:[時間+戦略+影響] 416年+スーパーゼネコン唯一非上場+宮大工の系譜
当時の状況
竹中工務店は、織田信長の普請奉行だった初代竹中藤兵衛正高が、織田氏の滅亡後に刀を捨て、名古屋で神社仏閣の造営を始めたことを起点とする。1610年を創業年とするのは、清洲城下の武家や商工業者が名古屋へ移り始めた「清洲越」の年だからで、実際の創業は数年さかのぼるとされる。明治に入って洋風建築を手がけ、1899年に14代竹中藤右衛門が神戸に進出したことで業態が大きく変わった。1909年に合名会社竹中工務店、1937年に株式会社となる。現在は連結売上高1兆6,147億円(2025年度)、スーパーゼネコン5社で唯一の非上場企業である。
テレスの所感
竹中工務店の独自性は「スーパーゼネコンで唯一の非上場」。1610年を創業とする同族企業が、1937年に株式会社になってからも上場を選んでいない。1909年に合名会社を作ったときに掲げたのは「設計と施工とを一貫して進むのが本然の姿」という父祖以来の信念で、2025年の受注でも設計施工比率は78%に達する。四半期利益に追われず、建築の品質と技術の伝承に集中できる構造だ。東京タワーも東京ドームもあべのハルカスも、「すぐに儲けたい会社」では作りにくい複雑な建築だろう。竹中家が所有を手放さない限り、短期株主の圧力は来ない。非上場は「選ばない自由」であり、それが400年の信念を守ってきたのかもしれない。
存続の鍵
上場しないことを416年選び続けた。四半期決算に縛られない資本構造だから、職人の技術継承と複雑建築の品質にだけ投資できる。同族所有を手放さない限り、短期株主に急かされて核を薄めることがない——「選ばない自由」が最大のmoatになる稀有な例。
12項目スコア(44/60)
強みD チーム・L 独自の洞察
大型建築が主戦場。東京タワー(1958年)、東京ドーム(1988年)など国内の象徴的な建物を手がけてきた
建築は顧客ごとにオーダーメイド。品質管理が難しい
設計から施工まで一社で通す「設計施工一貫」を1909年以来の信念とし、2025年の設計施工比率は78%
一級建築士2,410人(2026年1月)。棟梁の家から始まり、戦後も竹中錬一・竹中統一と同族が社長を務めた
1610年の創業から416年。あべのハルカス(2014年)や国内最高層の木造建築(2020年)まで手がける
非上場で同族が経営を握り、買収されにくい。BCS賞245件の受賞歴が設計品質の信用を支える
建築請負が収益の柱で、連結売上高は2025年度に1兆6,147億円。受注は建設投資の波に左右される
資本金500億円、連結売上高1兆6,147億円(2025年度)。非上場でも有価証券報告書を開示している
従業員7,907人(2026年1月)で売上1.6兆円規模。品質重視でコストは高めだが、ブランドで吸収する
1937年の株式会社化から約90年、上場せず同族所有を守っている。上場や売却という出口は取っていない
名古屋の寺社建築から、1899年の神戸進出で洋風建築へ、戦後は超高層へと時代ごとに業態を移した
上場しない選択が、1909年に掲げた「設計施工一貫」という父祖以来の信念を続ける余地を作っている
